開発商品
メゾン・エ・オブジェ・パリ
2017年1月、欧州最大級のインテリア・デザイン見本市「メゾン・エ・オブジェ」に出展した際の様子です。
この時の出展は 2017/2/7放送 「ガイアの夜明け」様でご紹介頂きました。
京仏具は技術を高めるために夫々の工程に専門の職人がおります。木地(きじ)、漆工(しっこう)、金箔押し(きんぱくおし)の3名の熟練京職人とフランス人デザイナーによる壁掛アートです。壁等に掛けて お使い頂ける美しい抽象画のように仕上げました。
一枚一枚職人が丁寧に彫り、漆を塗り、金箔を押しています。 欅の持つ力強い木目を強調する伝統技法「すり漆仕上」です。タイルの角をあえて残す事で(角をたてるといいます)欅の持つ力強さを強調しています。 お寺の仏具でも見られる濃色と金のコントラストが欅の力強い美しさを際立たせます。 金箔は小堀が国宝建造物改修工事に使用している物と同等品を使っています。
創業1775年(安永4年)京仏壇、京仏具の老舗、小堀。日本のお寺や仏具の良さを世界中の方に知ってほしいという想いを込めて謹製致しました。欅の分にはお寺で長年使われてきた柱等の建築部材を一部使用しております。「Komyo」の名前の由来は「光明」です。光り輝く、慈悲、希望の意味があります。一枚一枚が職人の技を表現しています。お使い頂く方の幸福を念じております。
木地(木地)の工程です。仏具製作と同じく、一枚一枚ノミやカンナを使用して削ります。時間を掛けて鋭く荒々しい削り跡を施し、木地職人(後田氏)の技を表現しています。
漆塗りの工程です。仏具では漆を塗って、一日乾燥させた後、表面を研いで平らにする工程を繰り返し、概ね30層程度に重ねます。「Komyo」では木の素材感や漆職人(前田氏)の技を表現するために、1,2層にとどめ、製作途中の風合いと手技感を演出しています。
金箔押しの工程です。職人(川北氏)は金箔を押す(貼る)際にも漆を使用します。漆は非常に強力な接着剤の役目も果たします。完全に固まるまでに30年掛かります。つまり劣化が30年後から始まるため、化学系の接着剤と比較すると非常に長持ちします。漆を乾燥させるには湿度が必要で高温多湿に調整された「むろ」と呼ばれる場所で固まらせます。