京仏壇の製作 : 話題の商品・新着情報
京仏壇の製作
【京仏壇・京仏具の特徴】
各宗派の本山が所在する仏都・京都において仏具が製作され始めたのは平安京の造営以来、すなわち1200 年前からのことです。長い歴史の間に、下記のような今日見られる京仏具の特徴が形作られました。
1. 「各宗派の正式な様式の仏具が作られている」
各宗派の本山が所在する事により、それぞれの宗派に対応できる製品の分化が出来上がってきました。現在でも、寺院用仏具を取扱う仏具店の大半は、それぞれ得意とする専門宗派をもっています。
2. 「製品レベルが高い」
永い伝統に育まれ、「職」と「技」が専門分化されてきた為、優秀な品質が維持されてきました。例えば、優れた彫刻とそれを支える優れた刃物、更にそれを支える優れた砥石、というように「職」と「技」が高い水準で京都に揃っています。
3. 「生産される仏具の種類が多い」
「仏具」というまとまりで発展してきた為、例えば木製品・金属製品・繊維製品・紙製品等々さまざまな素材から成る仏具が生産されてきました。寺院用仏具から、仏壇、念珠(数珠)、香具等々、現在でもあらゆる仏具が京都で生産されています。
京都ですべてを揃えることが出来るわけです。各工程を簡単に順を追ってご説明申し上げます。
▼木地(きじ)
こちらから動画でご覧頂けます。2.8MBのデータ量でございます。
材料は、檜、松、欅材を用います。
檜(ひのき)、松、欅(けやき)などの木材を製材、乾燥させ、ノミ、かんな、などの道具を使って細かな部材をつくります。
木地は、お仏壇の本体の部分である「胴(どう)」と内部に安置する「屋根(やね)」「須弥壇(しみだん)」の3つの分業でつくられます。京仏壇は細部まで加工がし易いように、そして将来のご修復の際に分解がし易いよう、釘や接着剤をむやみに使いません。また各ご宗派毎に定められた様式を細部に渡り表現します。
!!もう少し詳しくは、小堀京仏具工房「木工の部屋」へどうぞ!!
▼彫刻(ちょうこく)
彫刻は伝統的な図柄を彫っていきます。
各派ご本山には彫刻模様に一定の特長があります。京仏壇の彫刻図柄は、ご本山の様式にしたがって、大小様々なノミや小刀を使い、雲、天人、草花、鳥、獅子、などを施します。彫刻には、「丸彫り彫刻」と「付け彫り彫刻」があります。左の画像は、「付け彫り彫刻」の一部分を製作しているところです。
▼漆塗(うるしぬり)
こちらから動画でご覧頂けます。4.4MBのデータ量でございます。
漆塗りには、半田地と堅地があります。
漆は堅牢で耐久性に優れています。ていねいに下地を塗り、さらに天然精製の漆を塗り重ね、研ぎをかけます。漆塗りは“湿気で乾く”といわれますが、科学的には酸化結合によって乾きます。一定の温度と湿度を必要としますので、室(むろ)といわれる乾燥室に入れて乾かしますが、熟練の塗師の経験と勘が求められます。
また漆塗りには、砥の粉(とのこ)と膠(にかわ)で調合した「半田地(はんだじ)」と砥の粉(とのこ)と生漆(きうるし)で調合した「」堅地(かたじ)」と呼ばれる種類があります。
!!もう少し漆塗りの事を詳しくは、小堀京仏具工房「漆工の部屋」へどうぞ!!
▼蝋色(ろいろ)
こちらから動画でご覧頂けます。4.4MBのデータ量でございます。
蝋色面は、鏡のような仕上げになります。
漆塗の表面を炭で平らに研ぎ、菜種油と鹿の角粉(つのこ)を使い職人の手で磨きだします。漆独特の美しさや風合いが醸し出されます。この光沢を出す為には、「炭研ぎ」、「胴擦り」、「摺(すりうるし)」、「角粉磨き(つのこみがき)」などの工程があります。蝋色工程の中でも、「炭研ぎ」は、完成を左右する程、重要な工程となります。
▼金箔押し
こちらから動画でご覧頂けます。1.5MBのデータ量でございます。
京仏壇に使われる金箔は、世界中で一番薄いと言われています。
漆を塗った部材の上に漆を接着剤に金箔を貼ります。金箔の厚みは1万分の1~2ミリですが、金箔の良し悪しは、厚みや純度よりも、箔打紙の質によって決まります。京仏壇は、伝統的に「重押(おもおし)」といわれる艶を上品におさえて仕上げます。
また、金箔の上に金粉(きんぷん)を蒔く「ぬぐい粉」という技法も京仏壇の特長です。
!!もう少し金箔押しを詳しくは、小堀京仏具工房「金箔の部屋」へどうぞ!!
小堀京仏具工房の金箔押し体験のご案内もこちらから致します。
▼蒔絵(まきえ)
こちらから動画でご覧頂けます。2.2MBのデータ量でございます。
蒔絵は日本独自の美術工芸として洗練され続いています。
漆で文様を描き、そのうえに金粉や銀粉を蒔いて図柄を表現します。京仏壇の扉や抽出の正面に、草花や鳥などの模様をつけます。蒔絵には、細かい金粉を使う「消し粉蒔絵」と「粗い金粉」を使用する研ぎ出し粉蒔絵とあります。この他にも立体感を出す為に「高上げ」技法など様々な工程があります。
▼彩色(さいしき)
こちらから動画でご覧頂けます。2.3MBのデータ量でございます。
彩色は、金箔と絵の具の融合が求められます。
入念な色合わせの後、胡粉の下地に何度も塗り重ねる「極彩色(ごくさいしき)」は、仕上がりの色が濃いのが特長です。彫の味わいを残して彩色する「木地彩色(きじさいしき)」、金箔押しした部分に彩色する「金彩色(きんさいしき)」など、職人の完成とデザインが求められます。技法的には、膠(にかわ)を接着剤として使用し、「岩絵の具」や「水干絵の具」を彫刻に等に色を塗るように付けていきます。
▼錺金具(かざりかなぐ)
錺金具です。本体との調和が大切になります。
銅や真鍮の地金を木地にあわせ型をとり、タガネで模様を彫刻します。金具の周囲をやすりや刃物でととのえ、金鍍金や漆焼付で仕上げます。錺金具には、大別して、「平金具(毛彫り/けぼり)」とすかし模様を切り抜いた「透かし彫り」、立体的に仕上げた「地彫(じぼり)」の3種類があります。それぞれに職人の洗練されたセンスとデリケートな技術が望まれるところです。
▼総合組立
最終工程の総合組立です。
仕立とも言います。それぞれの工程を経て仕上がった部品を、細分の点検を行いながら、錺金具を金鋲で打ち付け組み立てます。これで日本の伝統工芸技術を結集した京仏壇の完成です。金鋲で打ちつける錺金具は、水平・垂直に、そして中心にくるように打ち付けます。このように伝統工芸技術の結集された京仏壇には、幾世代に渡り受け継がれていく礼拝の対象とその形を変えていきます。
総合仕立ての様子はライブ中継致しております。トップページの「製作ライブ」をクリック!
2005-10-06
各宗派の本山が所在する仏都・京都において仏具が製作され始めたのは平安京の造営以来、すなわち1200 年前からのことです。長い歴史の間に、下記のような今日見られる京仏具の特徴が形作られました。
1. 「各宗派の正式な様式の仏具が作られている」
各宗派の本山が所在する事により、それぞれの宗派に対応できる製品の分化が出来上がってきました。現在でも、寺院用仏具を取扱う仏具店の大半は、それぞれ得意とする専門宗派をもっています。
2. 「製品レベルが高い」
永い伝統に育まれ、「職」と「技」が専門分化されてきた為、優秀な品質が維持されてきました。例えば、優れた彫刻とそれを支える優れた刃物、更にそれを支える優れた砥石、というように「職」と「技」が高い水準で京都に揃っています。
3. 「生産される仏具の種類が多い」
「仏具」というまとまりで発展してきた為、例えば木製品・金属製品・繊維製品・紙製品等々さまざまな素材から成る仏具が生産されてきました。寺院用仏具から、仏壇、念珠(数珠)、香具等々、現在でもあらゆる仏具が京都で生産されています。
京都ですべてを揃えることが出来るわけです。各工程を簡単に順を追ってご説明申し上げます。
▼木地(きじ)

材料は、檜、松、欅材を用います。
檜(ひのき)、松、欅(けやき)などの木材を製材、乾燥させ、ノミ、かんな、などの道具を使って細かな部材をつくります。
木地は、お仏壇の本体の部分である「胴(どう)」と内部に安置する「屋根(やね)」「須弥壇(しみだん)」の3つの分業でつくられます。京仏壇は細部まで加工がし易いように、そして将来のご修復の際に分解がし易いよう、釘や接着剤をむやみに使いません。また各ご宗派毎に定められた様式を細部に渡り表現します。
!!もう少し詳しくは、小堀京仏具工房「木工の部屋」へどうぞ!!
▼彫刻(ちょうこく)

各派ご本山には彫刻模様に一定の特長があります。京仏壇の彫刻図柄は、ご本山の様式にしたがって、大小様々なノミや小刀を使い、雲、天人、草花、鳥、獅子、などを施します。彫刻には、「丸彫り彫刻」と「付け彫り彫刻」があります。左の画像は、「付け彫り彫刻」の一部分を製作しているところです。
▼漆塗(うるしぬり)

漆塗りには、半田地と堅地があります。
漆は堅牢で耐久性に優れています。ていねいに下地を塗り、さらに天然精製の漆を塗り重ね、研ぎをかけます。漆塗りは“湿気で乾く”といわれますが、科学的には酸化結合によって乾きます。一定の温度と湿度を必要としますので、室(むろ)といわれる乾燥室に入れて乾かしますが、熟練の塗師の経験と勘が求められます。
また漆塗りには、砥の粉(とのこ)と膠(にかわ)で調合した「半田地(はんだじ)」と砥の粉(とのこ)と生漆(きうるし)で調合した「」堅地(かたじ)」と呼ばれる種類があります。
!!もう少し漆塗りの事を詳しくは、小堀京仏具工房「漆工の部屋」へどうぞ!!
▼蝋色(ろいろ)

蝋色面は、鏡のような仕上げになります。
漆塗の表面を炭で平らに研ぎ、菜種油と鹿の角粉(つのこ)を使い職人の手で磨きだします。漆独特の美しさや風合いが醸し出されます。この光沢を出す為には、「炭研ぎ」、「胴擦り」、「摺(すりうるし)」、「角粉磨き(つのこみがき)」などの工程があります。蝋色工程の中でも、「炭研ぎ」は、完成を左右する程、重要な工程となります。
▼金箔押し

京仏壇に使われる金箔は、世界中で一番薄いと言われています。
漆を塗った部材の上に漆を接着剤に金箔を貼ります。金箔の厚みは1万分の1~2ミリですが、金箔の良し悪しは、厚みや純度よりも、箔打紙の質によって決まります。京仏壇は、伝統的に「重押(おもおし)」といわれる艶を上品におさえて仕上げます。
また、金箔の上に金粉(きんぷん)を蒔く「ぬぐい粉」という技法も京仏壇の特長です。
!!もう少し金箔押しを詳しくは、小堀京仏具工房「金箔の部屋」へどうぞ!!
小堀京仏具工房の金箔押し体験のご案内もこちらから致します。
▼蒔絵(まきえ)

蒔絵は日本独自の美術工芸として洗練され続いています。
漆で文様を描き、そのうえに金粉や銀粉を蒔いて図柄を表現します。京仏壇の扉や抽出の正面に、草花や鳥などの模様をつけます。蒔絵には、細かい金粉を使う「消し粉蒔絵」と「粗い金粉」を使用する研ぎ出し粉蒔絵とあります。この他にも立体感を出す為に「高上げ」技法など様々な工程があります。
▼彩色(さいしき)

彩色は、金箔と絵の具の融合が求められます。
入念な色合わせの後、胡粉の下地に何度も塗り重ねる「極彩色(ごくさいしき)」は、仕上がりの色が濃いのが特長です。彫の味わいを残して彩色する「木地彩色(きじさいしき)」、金箔押しした部分に彩色する「金彩色(きんさいしき)」など、職人の完成とデザインが求められます。技法的には、膠(にかわ)を接着剤として使用し、「岩絵の具」や「水干絵の具」を彫刻に等に色を塗るように付けていきます。
▼錺金具(かざりかなぐ)

銅や真鍮の地金を木地にあわせ型をとり、タガネで模様を彫刻します。金具の周囲をやすりや刃物でととのえ、金鍍金や漆焼付で仕上げます。錺金具には、大別して、「平金具(毛彫り/けぼり)」とすかし模様を切り抜いた「透かし彫り」、立体的に仕上げた「地彫(じぼり)」の3種類があります。それぞれに職人の洗練されたセンスとデリケートな技術が望まれるところです。
▼総合組立

仕立とも言います。それぞれの工程を経て仕上がった部品を、細分の点検を行いながら、錺金具を金鋲で打ち付け組み立てます。これで日本の伝統工芸技術を結集した京仏壇の完成です。金鋲で打ちつける錺金具は、水平・垂直に、そして中心にくるように打ち付けます。このように伝統工芸技術の結集された京仏壇には、幾世代に渡り受け継がれていく礼拝の対象とその形を変えていきます。
総合仕立ての様子はライブ中継致しております。トップページの「製作ライブ」をクリック!
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