京仏具の匠!音が命

 京仏具に「鎚起(ついき)」という伝統技術があります。

厚さ1センチの四角い(長方形)黄銅板をたたいて延ばし、おわんの形のお鈴にする。ひたすらたたいてたたいて‥、ほんとうにしんどい仕事です。

 丸いお皿状からすり鉢状へ、焼きなましをくりかえしたたくこと1ヶ月、お寺で使われる口径30センチほどのお鈴の姿にできあがります。

 カタチができあがるともっとも重要な音入れ、熟練の職人さんは、「端の形を調節して音を入れるが、45年やっていても音入れはむつかしい~」とおっしゃいます。

 苦労の末できあがった1枚のお鈴、これがお寺さんの本堂で、清らかなお浄土にふさわしい音として響きます。

 今ではこの大型のお鈴も海外で生産される輸入品が流入し、1枚ものの「鎚起」でつくられる職人さんも数人になってしまいました。

  「ご~~ん~、わんわんゎんゎん‥」
         と、リズミカルな余韻が残る独特の音色‥。

 この技術が親から子、子から孫へ伝わりますよう願います。

 ほんものの良さを知っていただければと小堀京仏具工房を公開、仏具資料室に展示をしています。

小堀京仏具工房へのご見学は、こちらのページからお申込み下さい。