正倉院の合子(仏壇屋さんの舞台裏より)

合子

 合子(ごうす)は仏前でたく香を入れる容器。

 日経新聞「窓」に『正倉院宝物のレプリカ完成』の記事が載っていた…、

 正倉院には「黄銅合子(おうどうごうす)」「佐波理合子(さはりごうす)」など、塔鋺形(とうまりかた)の香盒が複数のこっている。

 レプリカは、ふたの塔の部分に緑瑠璃玉(みどりのるりだま)がはめ込まれているというので「黄銅合子」の方であろう。

 「佐波理合子」とは銅・錫・鉛の合金で打てば余韻のある音が響くことから「響銅(きょうどう)」ともいい、当時は容器類に好んで用いられたという。

 「佐波理(さはり)」は、「沙羅」「砂張」などと書かれると、お鈴を代表する鳴り物仏具の名称になる。

 記事を見て、

  『あっ!コボリにもある!・・・』

 そうなんです、仏具の歴史と変遷でご指導をいただいた先生のもと、作らせていただいたのが小堀の塔鋺香炉(とうまりこうろ)。【写真】

ふだんお仏壇にお使いいただくものではありませんが床置香炉としてぴったしなんです。

 試しにたたいてみると、確かになんともいえない心地のよい音が響く。

小堀 進