2003/12/10 日本唯一!‘京都製アルミ納骨壇’の組立工場を建設

 京仏壇京仏具製造販売の「小堀」(本社・京都市下京区)は、昭和47年から滋賀県米原の納骨壇(仏壇付室内墓所)専用工場でアルミ製納骨壇*1を生産してきました。最近の受注増により同社工房(京都市山科区)内に組立工場*2を建設。アルミ製としては日本初の京ブランド納骨壇を確立し、伝統産業ものづくりの空洞化防止にチャレンジします。

 デフレの時代、仏壇も生産拠点や発注先を京都から他産地へ、さらには他産地から海外へと、安さを求めてシフトされる傾向です。同社では、この流れに逆行し、納骨壇組立工場を滋賀県から京都へ移します。仏具は品質の見極めが困難なゆえ、売り手側も品質よりも売り易い安価な生産体制を求められる傾向ですが、これは、日本の伝統産業の空洞化、伝統技術の衰退に歯止めがきかなくなることを意味します。昨年、食品のラベル偽造表示が社会問題となりましたが、仏具の業界でも同様のことがあります。食品では産地履歴情報開示で消費者の信頼回復に取り組まれますが、同社では、仏具の製作工程を報告するサービスや製作工房を一般公開することで、価格の裏側にある別の価値情報をお客様に向けて積極的に発信しています。納骨壇の今年の受注増も契機となり、京都工房敷地内に納骨壇組立場を建設、既存の仏具の製作現場に加え、京製納骨壇の組立ラインも公開することになりました。新工場は、2階建延べ面積220坪の鉄骨づくりで、「京都市都市景観市長賞」を受賞した既存の建物に配慮したデザインとなっています。納骨壇は、現在、17寺院から計2800基(総額2.7億円)の受注残がありますが、内1700基が同工場で生産されます。また、年内に840基が北海道の寺院へ納入されます。六世紀の仏教伝来以来、日本人の宗教心が洗練された意匠美と優れた技術を育み、歴史に多くの逸品を生み出してきました。同社では、昭和43年に日本で始めてアルミ製納骨壇を開発、伝統的な京仏壇京仏具のシンプルで優雅なデザインを基調にした納骨壇を製作してまいりました。新工場をご覧いただくことにより、京ブランドが持つ価値をお客様にご理解いただき、京都製納骨壇が地場産業として次代に引き継がれることを目指します。海外に負けない、ものづくりの新たな未来を切り拓くことにチャレンジします。


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