2004/02/25 京都の仏壇仏具老舗が関西IT百撰で優秀企業を受賞

インターネットを駆使した仏具の製作工程の公開が成功事例に

京仏壇京仏具製造販売の「京仏具(株)小堀」(本店 京都市下京区)が、2003年度「関西IT活用企業百撰」優秀企業に選ばれ、3月8日に表彰式、3月11日にフォーラムが開催されその事例講演を行います。


「関西IT活用企業百撰」は、関西IT推進本部による関西経済の活性化を目指した取り組みの一つです。関西IT推進本部は、関西主要経済団体(社団法人関西経済連合会、大阪商工会議所、京都商工会議所、神戸商工会議所、社団法人関西経済同友会、関西経営者協会)の協同で設立され、中小企業の優れた事例を広く紹介することでITの普及を推進しています。今年で3回目を数えますが、これまでの受賞、入選の企業数は224社になりました。
フォーラムの会場は大阪国際会議場で、最優秀・優秀企業の講演会が開催されます。㈱小堀からは、専務取締役 小堀進が「価値を判りやすく発信する」と題して講演します。
 同社のIT活用事例は、インターネットによる仏具の製作工程を発注者に公開するサービスです。彫刻や漆塗り、金箔押しなど分業で行われる約八工程について、作業する職人のプロフィールやコメントを写真とともにホームページに掲載します。また最終工程の組立はネットカメラによる中継をリアルタイムで見ることができます。業界も、輸入品や量産品の追い上げなど、取り巻く環境は厳しさが増します。品質の見極めが困難なだけに、大幅な値引きや価格という価値だけで判定される傾向が広がりますが、これは、日本の伝統技術の衰退に歯止めがきかなくなることを意味します。このサービスでは、価格の裏側にある別の価値をお客様に向けて発信し、「買い手」が「作り手」と同等の情報を持てるしくみづくりを目指します。
 この「製作工程報告サービス」は、進むIT社会で、伝統産業を真摯に取り扱う企業としての重大な社会的責任の一つと考えます。仏壇仏具は精神文化の象徴です。食品が産地履歴情報の公開で「食の安全」を訴えますが、仏具は製作工程の公開で「心の安心」を広め、消費者の信頼を得ながら京ブランドを守りたいと考えます。