2016/10/05寺院運営セミナーin名古屋開催「臨床宗教と葬式仏教」

ご好評のうちに終了する事が出来ました。
多く方のご参加、ありがとうございました。

臨床宗教と葬式仏教 -新時代の布教のあり方を考える

■実践を重視する臨床宗教という考え方
■信仰の異なる人にも安らぎを
■檀家は仏教の信仰をもっているか?
■教学と先祖供養のはざま
■葬式仏教を極めることが寺院再生の鍵

臨床宗教という宗教活動の新しい波

suzuki東日本大震災の後、たくさんの宗教者が被災地で支援活動を行いましたが、宗教者としてなにができるのかについて、悩む人もすくなくありませんでした。
例えば仙台市では、宗教宗派を超えた宗教者や医療の専門家、心の専門家が集まって、葛岡斎場(火葬場)に「心の相談室」を設置し、被災者の心のケアを行ってきました。
しかし、宗教者の多くは、相談に訪れた人たちに対して、自分たちは充分な対応ができていないと感じていました。
異なる信仰を持ち人への接し方がわからなかったり、極限状況にある人に何をしてあげればいいのかがわからなかったり、というも少なくありませんでした。本来仏教は、死と向き合ってきたはずなのですが、現代ではその実践性が失われてしまったと、多くの僧侶は実感したのです。
そしてこの相談室を運営する人たちの中に、日本版チャプレンとでもいえる宗教者の育成が必要であるという考えが生まれていきます。チャプレンとは、施設や病院などで、様々な信仰を持つ人のために活動する宗教者のことを言い、欧米では一般的な存在となっています。
臨床宗教師は、「心の相談室」の相談室長である医師の岡部健氏と、事務局長の東北大学の鈴木岩弓教授が中心となって企画されます。そして平成二十四年、東北大学に実践宗教学寄付講座が生まれ、臨床宗教師の育成を始めることになったのです。
その後、この講座は他大学にも取り入れられ、龍谷大学、鶴見大学、高野山大学、種智院大学、武蔵野大学、上智大学にまで広がりをみせています。

求められているのは葬式仏教を極めること

一方、現代の仏教は葬式仏教であり、教えを説くことが充分にできていないと言われています。こうした現状に引け目を感じている僧侶は少なくありません。
しかし仏教が葬式仏教であることは、ほんとうに問題なのでしょうか?実は、葬式仏教への批判をよく聞いてみると、仏教が葬式仏教であることへの批判ではありません。むしろ葬式仏教がきちんと機能していないことへの批判です。その意味では、現代の寺院には葬式仏教を極めることが求められていると言うことができます。

臨床宗教と葬式仏教が仏教を活性化させる

今回、セミナーでは、臨床宗教師の生みの親でもある東北大学の鈴木岩弓教授と寺院デザインの薄井秀夫代表を呼んで「臨床宗教と葬式仏教」について考えます。
鈴木教授には、日本人の根っこにある信仰はどのようなものであるかを示していただき、そこから臨床宗教や現代仏教について解説するとともに、教義と人々の信仰の間にあるズレを、宗教学の視点から分析していただきます。
150616usuisamaまたもうひとりの講師である薄井代表からは、日本独特の葬式仏教という信仰のあり方に注目し
て、現代における葬式仏教の問題点と可能性について解説をしていただきます。そして、葬式仏教のいい面を伸ばしていくことこそが、寺院活性化への道であることを示していただきます。
さらに対談では、臨床仏教という視点から葬式仏教について考え、葬式仏教の発展性について議論していく予定です。
仏教は現代において制度疲労をおこしつつあり、以前は通用していたことが、まったく通用しないということが多くなっています。その意味では、新しい臨床宗教という考え方、古くから親しまれている葬式仏教というあり方の中に、現代のお寺がより存在感を高めていくためのヒントが在ると思います。

ぜひたくさんの方にご参加いただければと思います。

パンフレットは、こちらからPDFデータにてご覧いただけます。

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